先日、『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』(著:本田健)を読了しました。
本書は著者が出会ったユダヤ人の大富豪(ゲラー氏)の教えを対話形式でまとめていく的な内容となっています。
この本の中ではお金持ちになるための秘訣が、仕事面や金銭管理、メンタル管理などいくつかの切り口でたっぷり解説されていました。
やや要約しづらい部類の本ではありますが、わたしなりの学びと感想をまとめていきます。
『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』からの学び5選

学び①お金を守るという意識が重要

お金のところで印象に残ったのは「お金を守りなさいよ〜」の話。
まあ金持ちは倹約家であるとはよく言われますし、当たり前田のクラッカー案件なんですが、お金を守る意識はやっぱり大事ですよね。
本書では、ある程度稼げるようになるまでは、支出額が収入額の3分の1ぐらいになるように努力せよと書かれていました。
実際にそこまで切り詰められるか?は置いといて、そういった意識だけは持っておきたいもの。
自己投資に使うお金は惜しみたくないですけど、その他は倹約志向でお金を守っていきたいですな。
学び②「欲しいもの」と「必要なもの」を分けて考える
で、お金を守るためには、浪費を減らす必要があります。
そのために「欲しいもの」と「必要なもの」を分けて考えなさいよ〜という教えも紹介されていました。
「必要なもの」は、最低限の衣食住を確保するための出費です。”必要”なわけですから、ここへの出費はやむを得ません。
一方、購入前によく検討すべきは「欲しいもの」。もうちょっというなら「欲しいけど絶対必要ではないもの」ってところでしょうか。
これを買っちゃうと浪費になる可能性大です。
じゃあ、「欲しいもの」の浪費をどうやって防ぐかという件について、とても良いアイデアが紹介されていました。
それは「とりあえず寝かせろ」です。
欲しいものが見つかったら1週間待つ。それでも欲しいものはもう1週間待つ。それでも欲しければ買う。
シンプルですが、これをやると浪費をする確率がグンと下がるそうです。
わたしの場合、「欲しいもの」と「必要なもの」の区別なんてせずに、Amazonでぽちぽちやっちゃうもんですから、ここの意識は重要。
「欲しいけど絶対必要ではないもの」に関しては即ポチをやめて、欲しいものリストに入れて2週間ぐらい寝かせてみようと思います。
学び③何かを買うときは常に費用対効果を考える

買うことについてもうひとつ印象に残ったのが「費用対効果を考えなさいよ」の教えです。
これもよく言われることではありますが、実践できているかと問われれば自信がない項目じゃないでしょうか。
お金持ちは、金額以上の価値がある商品・サービスを購入し続けるからどんどん豊かになっていくと大富豪のゲラー氏は語っていました。
いや〜、ド正論中のド正論で反論のしようがありませぬ。
「これを買うことで実質どれくらいのリターンが返ってくるだろうか?」という問いは、買い物のたびに自身に投げかけたいもんですね。
費用対効果の高い買い物の積み重ねが自分を豊かにしてくれる。肝に銘じませう。
また、この類の話でよく言われるのは、「コスパ最強の投資は本である」論。
1500円で買った本から数千万円の利益が得られることもある、なんてよくいいますよね。
ちなみに、『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』はKindle版で660円。(※2023年5月時点)
わたし的には少なく見積もっても660円以上のリターンを生んでくれる本だと思います。(これでまた少し将来の豊かを買うことができたかも?)
学び④思考は紙に書く
4つ目の学びは「思考は紙に書く」です。
普段考えていること(思考・感情)がその人を形成する。だから、考えていることは紙に書き出すべきなんだ。とゲラー氏は語っていました。
思考は紙に書くことで整理され、新たなアイデアが生まれたり、ブレない方針が定まったりと良いことづくめ。
わたしは本書を読む前から「思考を紙に書く」は実践していたのですが、確かに効果は実感しています。
今後も紙とペンを湯水のように使って書きながら思考。これは続けていきたいです。
学び⑤自分のビジネスを所有する

5つ目の学びは「自分のビジネスを所有する」です。
お金持ちになるための近道は自分のビジネスを所有すること。
誰かに雇われて自分の時間を切り売りする働き方を続けていては、お金持ちになるのは難しいバイって話です。
これもお金持ちになるために系の本では口酸っぱくいわれる案件。
自身で所有するビジネスがあれば自分が働かずとも収入が発生していきますから、効率よく豊かになれるわけです。
まあこれも「言うは易し、やるは難し」ではあります。
わたしはフリーランスなので、ざっくり分類するなら自分のビジネスを所有していることになります。
ただ厳密に分けるなら、
- クライアントから依頼されて行っている執筆とディレクション、コンサルティングは時間の切り売り
- 自分で運営しているサイトからの売上が自身で所有するビジネス
ってことになりますね。
今は一緒に仕事していて楽しい取引先としかお付き合いをしていませんから、クライアントワークをやめるつもりはないんですけど、上記の区分けは自分の頭のなかでは意識しておきたいもの。
最終的に自分を豊かにしてくれる行動は何か?ってのは常に考えておくべきですね。
まとめ

てなわけで、『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』からの学びアウトプットはこんなもんです。
わたしが使っている読書まとめフォーマットにまとめるとこんな感じ↓になります。
気づき | 詳細 | 行動 |
---|---|---|
お金を守る | お金持ちになるためには、浪費をせず、ムダな出費をしないことが不可欠 | ある程度稼げるようになるまでは、支出額が収入の3分の1ぐらいになるように努力する |
「欲しいもの」と「必要なもの」 | 必要なもの=生活していく上で必要不可欠なもの 欲しいもの=なくても生きていけるもの。 これらを混同しない。 | 欲しいものが出てきたら1週間待つ。それでも欲しいものはもう1週間待つ。それでも欲しいという段階でやっと購入を検討する。 |
何かを買うときは、常に費用対効果を考える | お金と何かを交換するときは、価格以上の価値があるかを考える。 買い物をするときは常に費用対効果を意識すべし。 | なにかを買おうと思ったときは、それによってどれくらいのリターンを得られるだろうか?と考える。 費用対効果の悪い買い物は避ける。 |
思考は紙に書く | 普段考えていること(思考・感情)が人生をつくる。 思考は紙に書くことで整理される。 最初は考えていることすべてを紙に書き留めるぐらいの勢いで良い。 | とにかく手書きで思考。これを徹底。 紙とペンを湯水のように使う。 |
自分のビジネスを所有して、育てる | 金持ちになるための近道は、自分のビジネスをもつこと。 | いま自分がやっているのは、時間の切り売りなのか、自分で所有するビジネスを育てる作業なのかを意識する。 |
「こんなん全部当たり前のことやん!耳にタコができるぐらい聞かされとるわ。」
とバッサリ切り捨てることもできる内容が主となっていますが、重要だからこそよく耳にするわけですし、もっというなら重要なのに実践できている人が少ないから口酸っぱく言われるんじゃないでしょうか。
ビジネス系の本をそこそこ読む人であれば、『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』の中に初めて聞くような教えはぶっちゃけないと思います。
ただ、継続的・定期的に頭に擦り込みたい”本質”はこの本の中に詰まっています。
したがって本書は、お金・仕事・生き方という課題にまったく新しいアイデアをお求めの方にはおすすめしません。
逆に、既知の教えでもいいから豊かに生きるうえで大切なエッセンスをたくさん浴びたいって方には、かなりおすすめできる本です。
魅力的だな〜と感じる方は、ご一読くださいませ。
わたしはオーディブル版とKindle版の両方を購入しましたが、どちらかといえばオーディブルで耳から聞き流すほうを推します。
本書は新しい学びを得る系の本ではなく、昔から言われている大事なコトを頭に刷り込む系の本です。
しっかり理解しながら読むってよりは、家事や散歩などのおともとして聞き流すほうがよき。
オーディブルでは聴き放題対象作品となっていますから、Kindle版と合わせてチェック推奨です。