
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」が気になってんだけど、使用感どう?
ジグ単用ロッドに考えてるんだけど、買っちゃっていいかな?
このような疑問にお答えします。
本記事には、「21月下美人MX アジング 55XUL-S」を実際に購入し、ある程度使い込んだうえでのインプレをまとめてみました。
個人的に思っていたテイストとかなり違ったということもあり、ダイワさんへの忖度は一切ナシで、まあまあ酷評しています。
”55XUL-S”が気になっている方は本記事をさらっと流し読み、いったん冷静になってみてください。
ダイワ「21月下美人MX アジング」はこんなロッド

この記事でインプレしていく「21月下美人MX アジング」は、ダイワから2021年に発売されたアジングロッド。
価格は実売で2万円台となっており、ステップアップ機や中堅機といわれるグレードですね。
今回は、先代である「18月下美人MX アジング」から約3年ぶりのリニューアルとなりました。
「21月下美人MX アジング」の基本仕様については↓の記事にまとめていますので、ここでは割愛します。

「21月下美人MX アジング 55XUL-S」のファーストインプレッション

- 55XUL-S
- 510UL-S
- 64L-S
- 65L-T
- 710ML-S
の5機種のなかから私が選んだのは「55XUL-S」。一番柔らかくて、一番短いモデルです。
実機を触らずにネットで購入したので、着弾がこいつ(55XUL-S)との初対面でした。
箱から出し、継いでから振ってみての感想は
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あ、やらかしたかも…。
でした。
柔らかすぎて、まじでペナンペナンだったのですよ…。
想像していたテイストと違いすぎたため、膝から崩れ落ちました。
想像していた”55XUL-S”は?

いくらXULパワーとはいえ、”ピンシャン”の心地よい張りを信条とする月下美人のアジングロッド。
- 操作時には心地よい張りを感じ
- 竿先30cmぐらいで流れをきき
- アジを掛けたら豆ちゃんでもぶち曲がる
みたいなテイストを想像していました。
実際の”55XUL-S”は?
しかしながら、実際の”55XUL”では③以外は当てが外れました。
小さく振っただけでバットからしなって、だるんだるん。ピンシャンのピの字もないチューニングだったんですよこれが…。
正直、これ使いもんになんのか?という疑問が湧いてきましたね。
と同時に、釣り場で使ってみるとガラリと印象が変わるロッドなのかも?という期待感も湧き上がります。
…が、そんな淡い期待は見事に打ち砕かれました。
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」の短所をインプレ

てことで、私の淡い期待を打ち砕いた”55XUL-S”の短所を具体的に取り上げていきます。
まず、反響感度が…
柔らかいロッドの宿命ではあるんですが、”MXアジング 55XUL-S”の反響感度は低めです。
まあ、予想はしていたんですが、クリアな響きは得られませんでした。
あくまで感覚ではありますが
- 他のロッドで「コン!!」と出る反響系アタリが、”55XUL-S”では「ドゥ…」ぐらい
- 他のロッドで「ドゥ…」と出る反響系アタリは、”55XUL-S”では出ていない
という印象です。
反響感度に関しては、同価格帯の競合ロッド「鯵道5G」の方が遥かにレベルが高いと思います。

風が吹いたら感度が爆死
これも柔らかいロッドの宿命なのですが、風が吹くと感度が著しく低下します。
操作時のブレとタイムラグが、ラインがふける速度に追いつかないのでしょう。
他のロッドならぜんぜん問題ない範囲の風でも、感度が爆死しちゃうんですよ。
もちろん、反響系も荷重系も…。

ラインの処理やロッドワークを工夫すれば何とかなるっちゃなるんですが、いずれにせよ風に対するストレスは強めですね。
柔らかすぎて投げにくい
キャストのしづらさも”55XUL-S”の欠点です。
柔らかくて異常にしなるので、リリースのタイミングがめちゃめちゃ取りづらい…。
個人的に、アジングロッドは「ジグヘッドの重みが乗って初めてしなる」ぐらいの柔らかさがちょうど良いと思っています。
しかし、”55XUL-S”は柔らかすぎて、ジグヘッドの重さが乗らなくてもしなっちゃうんですよ。
普段は張りのあるロッドを使っているだけに、なおさら投げにくさを感じました。
キャスト・操作後のブレがやばみ
「21月下美人MXアジング 55XUL-S」は異常にしなるぶん、キャスト後のブレの収束も遅いです。
振り抜いた後に、バインバインとブレます。
しなりによって初速は出ているんでしょうけど、その後のブレで飛距離がロスしてると思われ…。
特によく飛ぶとは感じません。(飛ばないとも感じませんが…)
また、小さく振っただけでもバットからしなるので、操作時にも妙なブレとラグがあります。
いつもはレスポンスが良いロッドを使っているだけに、これも結構なストレスでしたね…。
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」の長所をインプレ

ここまで不満ばかりたれてきたわけですが、”55XUL-S”にはもちろん良いところもたくさんあります。
バランスがめちゃ良い!
まずは、バランスがめちゃ良いこと。
150gクラスのリールと合わせても、このあたり↓でバランスがとれます。

グリップを持つと自然に穂先が上がる設計で、ほぼ理想的な重心位置です。
リグの重みをダイレクトに感じやすく、”55XUL-S”の強みである荷重感度を引き立ててくれます。
ダイワさんのアジングロッドは大抵バランスが良いんですが、「21月下美人MX アジング 55XUL-S」も例外ではりませんでした。
このバランス、めっちゃ好きです。


荷重感度の高さ
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」の真骨頂は荷重感度の高さ。
ロッドが柔らかいぶん、ジグヘッドにかかる重さの変化がめちゃめちゃわかりやすいです。
”55XUL-S”を使っていて初めて抜けアタリが出た時には、感動するレベルでした。
0.6gという軽めのジグヘッドを使っていたのに、フッと明確に手元が浮く感覚が得られたんです。
また、テンションフォール中にジグヘッドを捕まえている感覚もしっかりめにわかります。
ジグヘッドが潮のヨレに入った際の
- ジワ〜っと重さが噛む感覚
- 軽いニュルニュルっとした操作感
といった表現力もGood!
かなりマイルドなテイストに加え、バランスもめちゃ良いので、荷重感度についてはさすがの一言ですね。
(まあ、風が吹くとその感度の大半がもっていかれちゃうんですけど…)
リールシートの握りやすさ

月下美人MXシリーズには、今作からエアセンサーシートが搭載されています。
ぱっと見は普通のリールシートなんですけど、これがものすごく握りやすいんですよ。
細さとか、大きさとかが絶妙で、かなり好みです。
豆アジの引きを楽しめるのに、目立ったパワー不足もなし

「21月下美人MX アジング 55XUL-S」は豆アジを掛けてもぶち曲がるので、ちょっと強いロッドだと味気ない豆アジの引きも存分に堪能できます。
湾奥でちっちゃいアジを釣ることが多い私には、とてもありがたい柔らかさです。
とはいえ、パワー不足を感じることもありません。
離島にいって20cm超のアジやカマスも掛けてきたのですが、案外スムーズに獲りきれました。
柔らかいぶん魚が暴れにくいのでしょう。
さすがに尺クラスになるとどうかわかりませんが、そこらへんで普通にアジングをしているぶんには、パワー不足は感じないと思います。
いろんな気づきが得られた1本でした

性能のインプレとは少しズレるのですが、「21月下美人MX アジング 55XUL-S」からはいろいろな気づきが得られました。
これも良かった点です。
- ラインメンディングの難しさ
- アタリを出すための工夫
- いつもとは違うロッドワーク
などなど、”55XUL-S”を使うときは、いつものアジングとは少し違う楽しみがありました。
ロッドの柔らかさに合わせて、釣り方をアジャストしないといけませんからね。
慣れないテイストのロッドに戸惑いましたし、それなりのストレスも感じながらの使用となったことは確かです。
しかしながら、ただ好みに合った使い心地の良いロッドでは得られない着想があったのは、素直に嬉しかったですね。
なので、好みではないものの、最終的にはこのロッドと出会えて良かったと思っています。
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」はこんな人におすすめ!

インプレを踏まえ、「21月下美人MX アジング 55XUL-S」をおすすめしたいのはズバリこんな人↓。
”一風変わったロッドを求めている中上級者さん”
定番のパッツン系アジングロッドに飽きている方にとっては、かなり刺激的なロッドになるかと思いますよ。
(ペナンペナンでもある程度使いこなせて、そのストレスを楽しめるってことが前提にはなりますけども…。)
前述しましたが、私もこのロッドを使っていくなかで多くの気づきがありましたし、普段使っているロッドとのテイスト差に楽しみも覚えました。
なんか、最近アジングがマンネリ化してるんだよな〜…。って方にはおすすめしたいですね。
ただし、これだけは先に言っておきます。決して使いやすいロッドではないですw!
”55XUL-S”を使うコツ
私が”55XUL-S”を使い込むなかでの気づきもちょこっと共有しておきますね。
まず、ツンツンと細かい動きでジグヘッドを感じようとするのはやめたほうがいいです。
小刻みなロッドワークだとバットあたりからブレて、ダルダルな操作感になります。
ジグヘッドの位置を確認するときは、ロッドを大きめにゆっくりあおって、重さをきくイメージのほうが良かったです。
そして反響感度がイマイチなので、ラインにはいつもより強めのテンションをかけ、しっかりアタリが出るように張り具合をコントロールします。
こうしておけば、強みである荷重感度も活かしやすいですし。
そんで、ラインに強めのテンションをかけるぶん、レンジがいつもより浮き上がりがちになります。
たまに誘いがてらテンションを抜いて、レンジを少し下げてあげると良き。

私の場合、ジグヘッドの位置を確認した後にティップを下げ、糸フケ回収をワンテンポ遅らせることにしました。
ジグヘッドをリフトした後に、一瞬フリーフォールが入るので、そこでレンジを調整するイメージです。
よかったら参考にしてみてください。
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」をおすすめしないのはこんな人!

逆に、”55XUL-S”の購入をおすすめできないのはこんな人(↓)です。
- アジング初心者さん
- 張りがあるロッドじゃないとダメって人
- 風が強めなポイントをホームにしている人
初心者さんにはおすすめしません
このロッドは柔らかすぎるぶん、扱いが特殊です。
なので、アジング初心者だという自負がある方にはおすすめできません。
もうちょっとクセのないロッド(※おすすめは後述)を使ったほうが、シンプルにアジングを楽しめると思います。
張りがあるロッドじゃないとダメって人にもおすすめしません
パッツン系ロッドじゃないとアジングは楽しくない!って方にも”55XUL-S”はおすすめできません。
ペナンペナン具合に発狂しちゃうでしょう。
過去に、柔らかいアジングロッドとの苦い思い出がある方は、購入を控えたほうが無難です。
風が強めなポイントをホームにしている人も…
”55XUL-S”はとにかく風に弱いです。思っている3倍ぐらいは、風に感度をもっていかれるでしょう。
なので、平均して風が強い外海側の漁港なんかをホームにしている方にもおすすめできません。
操作を工夫すれば使えるっちゃ使えるでしょうけど、その労力は別のことに費やすほうが良いと思います。
「21月下美人MX アジング 55XUL-S」の代案は?

そんなわけなので、ちょっと困ったテイストの”55XUL-S”くんに代わるロッド案も紹介しておきます。
ここ2年ぐらいで、1〜2万円台のロッドは大きく進化しましたからね。
2万円台のイチオシは「鯵道5G」
まず、同価格帯でおすすめしたいのがメジャクラの「鯵道5G」。
このロッド、めちゃめちゃ出来が良いです。2万円クラスのロッドの中では、ピカイチの反響感度を誇ります。
抜けアタリの表現はもう一歩という印象ですが、荷重感度も普通に良いです。

「21月下美人 アジング」にこだわりたい方は?
どうしても「21月下美人MX アジング」が欲しいって方は、”55XUL-S”ではなく”510UL-S”を選ぶほうが無難でしょう。
実機こそ触ってないんですが、月下美人のジグ単アジングロッドの歴史的にも、”510UL-S”はかなり総合力が高いと思われます。
個人的にも、”55XUL-S”もおもしろいロッドではあったんですが、素直に”510UL-S”を買っとけばよかったとちょい後悔しとる次第です…。

1万円台ロッドもアリだと思います
1万円台ロッドの「20コルトUX」「20月下美人 アジング」はかなり優秀です。
正直、「21月下美人MX アジング」との性能差はほぼ感じません。
お財布へのダメージを気にしながら「21月下美人MX アジング」を買うぐらいなら、1万円ちょっとで入手できる「20コルトUX」「20月下美人 アジング」を買うほうが幸せだと思います。



クセが強すぎた「21月下美人MX アジング 55XUL-S」…。

とういわけで、「21月下美人MX アジング 55XUL-S」のインプレは以上です。
総括すると、ジグ単用メインロッドとしての運用は個人的にはおすすめしません。
おもしろいロッドではあるんですが、ちょっと汎用性が低すぎます。
パッツン系ロッドのマンネリを打破したい方や、超柔らかいロッドが好みの方以外には刺さらないアイテムといって間違いないでしょう。
それに、今は他社から優秀な製品がボンボン出ている状況でもありますから…。最後に一言。
21月下美人MX アジング 55XUL-Sの購入は慎重に…!
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