ルアー釣りでは”誘い”が重要ってよく聞くけど、アジングの場合はどうなんだ?
アジをたくさん釣るために効果的な”誘い方”があるなら知りたいな。
↑のような疑問にお答えします。
本記事では、アジングにおける基本の”誘い方”を4つご紹介します。また、釣果を伸ばすためのプラスαのテクニックも盛り込んでみました。
効果的な”誘い”を覚えてアジングの釣果アップを目指したい方は、ぜひお役立てください。
アジングにおける基本の”誘い方”は4つ!
この記事で紹介する基本の誘い方は↓の4つです。
- リフト&フォール
- シェイク&フォール
- リトリーブ
- ダート&フォール
「とりあえず、これだけ知っときゃ困らない!」ってやつを4つ集めてみました。
それぞれの特徴とやり方を解説しつつ、記事の後半では釣果に差がつくプラスαのテクニックも補足していきます。
リグが変わっても誘い方の基本は一緒!
アジングには様々な仕掛けがありますが、誘い方の基本は同じです。
本記事では便宜上、ジグ単という想定で誘い方を紹介していきますが、どの仕掛け(リグ)を使うときでも同じ考え方で構いません。
もっと言えばアジング以外の釣りにも転用できます。難しい内容ではないので、ぜひ覚えて活用してみて下さい。
アジングの誘い方①リフト&フォール
てなわけで、実際にアジングの”誘い方”を紹介していきます。まずは王道にして基本中の基本となる「リフト&フォール」からです。
リグを持ち上げて(リフト)、沈む間にアタリを待ちます(フォール)。
リフトの動作でワームの存在をアピールし、フォールの間に近くにいたアジが食いついてくるというわけです。
「リフト&フォール」のやり方
まずはロッドを「ちょんちょん!」と立てながらリールを巻きます。これがリフトの動作です。
リフトが終わったら糸フケを回収してラインを張り、3~5秒程度アタリを待ちます。
ラインを張った状態でフォールさせることで、アタリがより鮮明に伝わります。
アクションの後に緩んだぶんのライン(糸フケ)を回収するのが重要です。
「リフト&フォール」はこんな時に使う!
「リフト&フォール」はアジングの基本となる攻め方です。アジが居てくれさえすれば、ほぼ「リフト&フォール」だけでアジングが成立します。
なので、どんな時に使うか?というよりは、常に使うって感じです。
シンプルな「リフト&フォール」で釣れないときに、これから紹介する他の”誘い方”の引き出しを開けていくことになります。
アジングの誘い方②シェイク&フォール
続いては「シェイク&フォール」。小さく、細かくジグヘッドを揺らして(シェイク)、沈む間にアタリを待ちます(フォール)。
「シェイク&フォール」のやり方
まず、ロッドを小刻みに振りながら立てていきます(シェイク)。ロッドの立て幅としては時計の10時から12時ぐらい。
シェイクは竿先だけを細かく振動させ、ワームの尻尾だけを揺らすイメージでやるのがポイントです。
シェイクによる誘いが終わったら、竿先を10時の方向に戻しながら糸フケを回収して、アタリを待ちます。
「シェイク&フォール」はこんな時に使う!
「シェイク&フォール」を使うのは、基本の「リフト&フォール」ではアタリが少ないってときです。
ワームの動きが小さくなるのでアジを刺激しにくく、満腹のアジでも口を使ってくれやすくなります。
他には、ペタッと平べったいフラットテール系ワームの波動を活かしたいときにも使います。
通常の「リフト&フォール」よりもテールが揺れる回数が多くなるので、波動のアピール力がアップするってわけです。
アジングの誘い方③リトリーブ(ただ巻き)
お次は「リトリーブ」。いわゆる”ただ巻き”というやつです。
ワームの動きが直線的なので、レンジを外しにくいのが利点となります。
「リトリーブ(ただ巻き)」のやり方
「リトリーブ(ただ巻き)」の基本は、一定のスピードで巻くこと。アジングの場合は
- 1秒に1回転 ⇒ 基本のスローリトリーブ
- 2秒に1回転 ⇒ デッドスローリトリーブ
ぐらいの感覚で巻くと良いかと思います。
一定スピードのリトリーブに反応がないときは、巻き方のパターンを変えたり、誘いを入れたりするのも有効です。
具体例としては↓。
- たまにリトリーブを止めて食わせの間をつくる(ステイ)
- 巻きの際中にシェイクで”誘い”を混ぜる
- 「速巻き⇒デッドスロー」でリフト&フォール風の動きを演出
ってな感じでパターンを変えていき、アジの反応を見ていきましょう。
「リトリーブ(ただ巻き)」はこんな時に使う!
「リトリーブ(ただ巻き)」を使うのは、風が強くて通常の「リフト&フォール」ではラインを張りづらいとき。これが一番多いですね。
リトリーブの場合は竿先を水面に近づけたまま釣りができます。
ラインのほとんどを海につけることができ、ロッドを立てて待つテンションフォールと比べると圧倒的に風の影響が少ないです。
アジングの誘い方④ダート&フォール
4つ目の誘い方は「ダート&フォール」。リフト&フォールの”リフト”部分に横振りの動きが加わったバージョンとなっています。
ジグヘッドが左右に激しく動くことで、食い渋っているアジの捕食スイッチを強制的にONにしちゃうのが狙いです。
「ダート&フォール」のやり方
キレッキレのダートアクションを出すためのコツは↓の2つ。
- ダート用のジグヘッド&ワームを使う
- ラインを叩くような、強めのロッドアクション
この2点さえ押さえておけば、OKです。
ダート用のジグヘッド&ワームは、上からの水を切る三角形をしたやつのこと。
こやつらを使っておけば、リフト時のロッドアクションをいつもより強めにするだけで、自動的にダートアクションを演出できます。
↓おすすめのダート用ジグヘッド↓
↓おすすめのダート用ワーム↓
もし、デイゲームをする機会があれば、足元でダートアクションを試してみると良いですよ。
ロッドアクションの強さと、ダートの具合をチェックできます。
「ダート&フォール」はこんな時に使う!
「ダート&フォール」の使いどころは、アジのやる気がないときです。
- ナイトゲームの超絶低活性時
- アジがボトムやシェードに張り付いてまったりしているデイゲーム
なんかが代表例となります。
キレキレのダートを見せれば、どんなにやる気のないアジも反射的に食いついちゃうってカラクリ。いわゆる”リアクションバイト”を誘うってやつですわ。
ただ、ダートは諸刃の剣ということも覚えておいてください。動きが激しいので威力は絶大ですが、アジがスレやすくなります。
基本の「リフト&フォール」や「シェイク&フォール」あたりを試したけど、どうにもならん!
ってときの奥の手として隠し持っておく程度にしとくことをおすすめします。
アジングの釣果に差がつく”誘い方”プラスα
ここからは誘いのバリエーションを増やすプラスαのテクニックを紹介していきます。
ここまで解説してきた”誘い方”の基本と併せて知っておくことで、さらなる釣果アップにつながる内容です。
プラスαのテクニックは↓の2つ。
- フォール幅・リフト幅の調節
- フリーフォールで変化をつける
どちらもそんなに難しくないので、ついでにサクッと覚えちゃってください。
フォール幅・リフトの幅の調節
ジグヘッドの沈下速度(フォールスピード)は、ロッドワークで調整できます。
テンションフォールの際にゆっくりとロッドを立てていく(またはリールをゆっくり巻く)と、フォールの幅が狭くなります。
リフトについても、ロッドをちょんちょんと動かす強さと幅、ラインを巻き取る量で調節可能です。
リフト・フォール幅を状況に応じて変えられるようになると、より多くのアジをGETできます。
アタリのあるレンジが狭い時は、アジがピンポイントに密集していると思われます。リフト・フォール幅を抑えた水平気味の動きが有効です。
逆に、いろんなレンジでアタリが出るときは、アジが広範囲に散っていると考えられます。
縦に大きなリフト&フォールで攻めましょう。
ちなみに、フォールに同調するようにロッドを倒していけば、フォールの幅を広げることができます。
ラインテンションが抜けやすいのでアタリはやや取りづらいですが、もっと縦に広く誘いたいときには、こういったテクニックも有効です。
フリーフォールで変化をつける
2つ目のテクニックは「フリーフォール」。ラインのテンションを抜いて、ジグヘッドを素早く真下に沈めるテクニックです。
上手く活用すれば、アジングの基本となるテンションフォールには反応しない個体に口を使わせることができます。
やり方としては、竿先で「ちょんちょん」とアクションを入れた直後にロッドを倒してラインテンションを抜くだけ。
「エサかも」と思ってワームを見に来たアジの目の前にワームがスッと落ちてくるから、テンションフォールよりも反射的に食わせやすくなります。
また、フリーフォールからテンションフォールへの”変化”もアジが食いつきやすいポイントです。
フリーフォール後にじわ~っとテンションがかかってくるときも大きなチャンスなので、いつでもアワセを入れられるよう準備しておきましょう。
効果的な”誘い方”を覚えてアジングの爆釣を楽しもう!
というわけで、アジングにおける”誘い方”の解説は以上です。最後に要点をギュッとまとめておきます。
まず、基本の”誘い方”は↓の4種類。
- リフト&フォール
- シェイク&フォール
- リトリーブ
- ダート&フォール
上記の4つに加えて、
- フォール幅・リフト幅の調節
- ラインテンションを抜くフリーフォール
を織り交ぜると、攻めのバリエーションが増えて釣果アップを見込めます。ぜひ、試してみて下さい。