ダイワのNEWロッド「21月下美人MX アジング」についての情報をまとめてみました。
先代機とスペックを比較しつつ、進化・退化した点を中心にピックアップ。
記事後半では、ちょっと辛辣な意見もぶっちゃけています。
“月下美人ファン”の方は気を悪くされるかもしれませんので、予めその点をご理解ください。
「21月下美人MX アジング」の仕様・スペックを先代と比較
さて、本記事で紹介していく「21月下美人MX アジング」はダイワの中堅アジングロッド。
公式ページでは”ハイスタンダード”と表現されており、初心者から上級者まで幅広い層のユーザーをターゲットとするアイテムです。
今回、先代である「18月下美人MX アジング」から3年ぶりにモデルチェンジされ、注目を集めています。
軽くなっている!
先代と比べて、1番の進化ポイントは軽くなっていることです。
重さを一覧にして比べると↓のとおり。
21月下美人MX アジング | 18月下美人MX アジング |
---|---|
55XUL-S(46g) | 55LS-S(60g) |
510UL-S(50g) | 510ULS-S(55g) |
64L-S(55g) | 64.5LS-S(65g) |
65L-T(55g) | 75HS-S(90g) |
710ML-S(70g) | 79MLS-S(90g) |
かなり大幅に軽量化されており、近代的なスペックになりましたね。
上位グレードや他社の有力ロッドと比べても見劣りしない水準です。
エアセンサーシートを採用

地味な変化ではありますが、「エアセンサーシート」が搭載されたってのも進化ポイント。
先代では搭載されていませんでしたからね。
「21月下美人MX アジング」のグリップは細身・小ぶりで握りやすく、自然と手の力が抜けるような設計。
個人的に、リールシートはかなり好きな使用感です。
ガイドはちょっと退化
ここで少し残念なお知らせです。
ガイドは、チタンフレームからステンレスフレームへ退化しています。
最新の2万円クラスロッドは、オールチタンフレームが当たり前みたいになってきているので、これはかなりのマイナスポイントでしょう。
機種にもよるでしょうが、私が買った55XUL-Sに関しては、振り抜けはイマイチで、キャスト後のブレ収束も遅いです。
これはガイドも少なからず影響していると思われます。
そのかわり、少し安くなってます
とはいえ、ガイドのコストを削ったぶん、先代よりも実売価格が少しお安くなっています。
全体的に先代よりもちょびっとリーズナブルなので、お求めやすくはなったんじゃないでしょうか。
ただ、個人的には先代と同じぐらいの価格帯でいいから、チタンフレームを採用してほしかったな…と。
厳しい意見ですが、下位グレードの「20月下美人 アジング」との差はもうちょい明確に出すべきでは?と思っています。

その他の仕様をざざっと

先代と比べて注目すべき点は、これまで紹介したとおりです。
重要ではないものの、もう少し紹介すべきポイントがあるので、ざざ〜っとまとめておきます。
HVFナノプラス採用のブランクス

ブランクスに使われているカーボン素材は「HVFナノプラス」。
ひとつ上位機種にあたる「19月下美人AIR AGS アジング」と同じものですね。
ちなみに、先代の「18月下美人MX アジング」にも採用されていた素材となっています。
ブランクス素材に関しては、仕様を踏襲した形になりますね。
大口径のガイド

ガイドの口径について。ティップ部の口径が大きめになっています。
これは月下美人のアジングロッドでは定番のセッティングで、飛距離アップに貢献。
釣行前の準備が少し楽になるのも利点ですね。
ソリッドティップは「メガトップ」
ソリッドティップはメガトップ仕様。
カーボン繊維と樹脂が均一に分散しているから、曲がる方向によってフィーリングが変わることがありませんよ〜ってのがセールスポイントの技術です。
まあ、「メガトップ」は下位グレードにも等しく採用されているものなので、大注目ってわけではないですけども。
ダイワ「21月下美人MX アジング」の機種一覧

機種は全5モデルをラインナップ。スペックの一覧は↓のとおりです。

各機種の適性リグも公式ページで紹介されていました。それがコチラ↓です。

全機種を取り上げだすと長くなるので、気になるモデルを3つほどチョイスして紹介します。
気になる機種①55XUL-S
まずは「55XUL-S」。気になるというか、気になって既に購入した機種です。
これまでの月下美人ロッドになかったパワークラス「XUL」に惹かれました。
HPに記載されている特長はコチラ↓。
激渋のシチュエーションを攻略するための超センシティブモデル。1g以下の超軽量ジグヘッドを使ったリグを艶めかしく動かし、ナチュラルなルアーアクションでアジを誘う。
出典:ダイワ
まあ、狙いとしてはわかります。
…が、テイストが想定したものと違いすぎて、絶賛ガッカリ中なんですよね〜…。
簡単にいえば、ペナンペナンの柔らかすぎって感じで、私の好みと合いません。
ある程度使い込んだので、近々インプレ記事を書く予定です。
気になる機種②510UL-S
続いては「510UL-S」。月下美人のアジングロッドでは定番のやつです。
繊細なゲームを制するためのショートモデル。ターゲットは港内を泳ぐ豆アジや低活性のアジ。水中の状況を的確に把握し、1g前後の軽量なジグヘッドリグを漂わせて口元へ送り込む。
出典:ダイワ
ということで、王道のジグ単専用機ですね。
下位グレードの「20月下美人 アジング」の510UL-Sが良かっただけに、55XUL-Sとギリギリまで迷った1本。
(素直に510買っとけばよかった…w)

気になる機種③65L-T
先代にはなかった6.5ftのバーサタイルチューブラー。
しゃきっとしたチューブラーティップによって、切れの良いアクションを実現するテクニカルモデル。ジグヘッドリグをはじめ、小型のメタルジグなどを得意とする。
出典:ダイワ
ということで、1.5g前後のジグ単や軽量プラグと合わせたいモデルですね。
手返し重視のクイックな展開を得意とする1本。
いつものスローなアジングとは趣向を変えて楽しめるのが魅力でしょう。
2021年は2万円台のアジングロッドが豊作!

ちなみに、2021年は「21月下美人MXアジング」のライバルとなる2万円台ロッドが豊作です。
他社からも優秀なロッドが続々と発売されています。
それがコチラです。
どれもかなり出来が良くて、2021年の2万円台アジングロッドはかなりの混戦模様となっています。

「21月下美人MXアジング」について正直にぶっちゃけると…

実際に購入したり、釣具屋で実機を触った感想をぶっちゃけると、「21月下美人MXアジング」よりも上記の他社3製品の方が出来が良いと思います。
「21月下美人MXアジング」は価格こそリーズナブルなんですが、そのぶん上位グレードとしての優位性を失っているんですよね〜…。
正直、下位グレードである「20月下美人アジング」との差をほぼ感じませんでした。
いま、「21月下美人MXアジング」を買うか迷っている人が目の前にいたなら、
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性能もスペックもそんなに変わらんから、こっちの方がいいと思うよ。
って言って、「20月下美人アジング」か「20コルトUX」の購入を勧めると思います。


「21月下美人MXアジング」も決して性能が低いわけじゃないんですが、はっきり言って2万円出す価値は薄い…。(と私は感じました。)
1万円台のアジングロッドが高性能化している状況下では、2万円台ロッドの優位性をいかに打ち出すかが大事になっている気がしますね。
要は、1万円台と2万円台のロッドの線引きを曖昧にした今回の「21月下美人MXアジング」は、悪手だったのでは…?ってことです。
確かに、絶対評価をするなら「21月下美人MXアジング」は良いロッドだと思います。
しかしながら、他社製品や下位グレードも交えての相対評価という条件なら、正直期待を裏切られた形となりました。
次回作(順当にいけば「24月下美人MXアジング」)に期待することに致しましょう。
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