オリムピックのNEWロッド「21コルト」を徹底インプレしてみました。(対象機種は”622UL-HS”)
先に結論を言っておきますが、このロッドばりくそ優秀です。これで実売2.5万円はコスパ良すぎだと思います。
もちろん、良いところだけでなく、イマイチなところも詳しくまとめました。
「21コルト」が気になっている方はチェックしていってください。
オリムピック「21コルト」について簡単に紹介

「21コルト」は2021年発売のオリムピックの新作アジングロッドです。
先代の「18コルト」の評判が良かっただけに、アジンガーからの注目度はかなり高め。
製品の特徴をざっくりまとめると
- 実売2.5万円前後のスタンダード機
- ガイドはチタンフレーム×SiCリング
- 独自素材の”ライトウエイトグラファイトクロス”
といったところです。
仕様については別記事にまとめていますので、気になる方は↓の記事、もしくはオリムピックの公式ページをチェックしてみてください。

「21コルト 622UL-HS」を購入

「21コルト」の機種ラインナップは↓のとおり。

このなかで私が購入したモデル(=この記事でインプレしていくモデル)は、”622UL-HS”。
基本的にはジグ単専用のフィネス機です。
他にも気になっている機種はいろいろありましたが、なんやかんやあってこれを買うことになりました。
その経緯についても別記事にまとめてありますので、ここでは割愛します。もし気になる方がいらっしゃれば、↓にてご確認ください。

「21コルト」はなかなかの大胆チェンジ
さて、今回の「21コルト」ですが、個人的にはなかなか大胆なモデルチェンジになったと思っています。
その大きな要因となっているのが以下の2つの仕様変更です。
- マイルドになってる
- グリップががらりと変わった(※一部機種除く)
言い換えれば、この2点が好みに合うかどうかが「21コルト」を気に入るか否かのキモになります。
どちらも一長一短ある項目ですから、大いに好みが分かれるでしょう。
というわけで、2つの変更によって犠牲になったもの、得たものをインプレを交えながら考察してみたいと思います。
「21コルト」の大胆チェンジ①”マイルド化”についてインプレ

「21コルト」を最初に触ったときの印象は、”マイルド”でした。
釣具屋で振ったときには正直「あれ?」って思いましたね。
オリムロッドって張り強めなイメージがあったから、ちょっと意外だったのですよ。
しかしながら、マイルド化は現代アジングロッドのトレンド。
捕食対象がアミに偏りつつある状況なので、以前よりも荷重系アタリが増えています。(体感で)
荷重アタリを捉えやすくするには、ティップ近辺を柔らかくするのが手っ取り早い。
「21コルト」の柔らかさも、そういった側面も踏まえてのことでしょう。
Bad:人によってはダルさを感じるかも
しかし、ロッドが柔らかくなると、ダルさを感じるようになるんですよ。
ダルさの正体となるのは
- キャスト後のブレが大きくなる
- 操作に微妙なラグ(遅れ)が発生
- 重めのジグヘッドだとティップが負ける
- フッキングがわずかに遅れる
といった項目でしょう。
従来のコルトシリーズのロッドよりも柔らかくなった「21コルト」には、少なからずこのダルさが出ています。
これまで、アジングロッドの多くが”パッツン”といわれる張り強めチューンを採用していたのは、上記を避けるためなのです。
私は同じULクラスのオリム製ロッド「ヌーボコルトプロトタイプ 542UL-HS」を愛用していますが、使用感はずいぶん違います。

「21コルト」との違いは以下のとおりです。
キャスト後のブレ収束
- ヌーボ542:ビタっと止まる
- 21コルト:少々の暴れを感じる
快適に操作できるリグ
- ヌーボ:2g超でもおおむね快適に操作できる
- 21コルト:スペックどおり2gを超えるとダルさが出てくる
使用時の心地よさや背負えるリグのキャパシティーは、「ヌーボコルト 542」の方が優っていますね。
ただ、ULクラスと相性が良い〜1.5gのジグ単体を使っている限りは、どちらも操作時のラグやフッキングの遅れは特に感じません。
「21コルト」のダルさは、私にとっては許容範囲です。
とはいえ、アジングロッドのダルさは、安竿感の原因になります。ここは「21コルト」の明確な弱点といえるでしょう。
Good:荷重感度のアップ
逆に、マイルド化によって得たものは、荷重感度です。
柔らかくなったぶん、ティップにかかる重さの変化がわかりやすくなりました。
抜けアタリやモタレアタリといった荷重系アタリの感知能力は格段に上がってると思います。
ここは、「ヌーボコルト 542」よりも精度が高いと感じる部分ですね。

潮の噛み具合も、より小さなロッド操作で把握できるようになっていますし、
- ジグヘッドが流れに押される感覚
- 流れの変化に差し掛かったときの違和感
だったりも、かなり明確に感じられます。
流れを絡めながらのアミパターン攻略がはかどる、現代にマッチした性能に仕上げてありますね。
魚影が薄いエリアで再現性を出し、釣果を伸ばすにはどんなロッドにすべきか?
このあたりをきっちり詰めてある印象です。
”コルト”シリーズに信頼を寄せるアジンガーが多いのは、こういうところも大きな要因になっているのでしょうね。
「21コルト」の大胆チェンジ②”グリップ変更”についてインプレ

もうひとつの大きな変化がグリップです。
具体的には
- IPSシート→DPSシート(※一部機種除く)
という変更が加えられています。
従来のコルトシリーズ(20コルトUXまで)には、EVAが配置された定番の感じのグリップがついていました。

が、2021年発売の「21コルト」「21コルトプロトタイプ」からカーボンむきだし状態になっています。

これにも一長一短があるのですよ。
Bad:ちょっと先重り気味なバランス
まず、”一短”の部分はバランスですね。
DPSシートを使ってるロッドって、グリップ自体が軽いもんだから先重りしがちなんですよ。
「宵姫」シリーズなんかと同じく、リールフット近くでばっちりバランスとれるってわけじゃありません。


一般的な持ち方をすると、自然に穂先が下を向くバランスになっています。
したがって、そこから竿を立てて構えると、多少の先重りを感じるというわけです。
「21コルト622」のリール装着時の重心位置は以下のとおり。
20ヴァンフォードC2000S(自重150g)を合わせたとき(↓)

18レガリス LT2000S(自重190g)を合わせたとき(↓)

めちゃバランスが悪いってわけじゃないんですが、以前のオリムロッドや34のロッドのように、普通にグリップを握るとスッと穂先が上がる感覚にはなりません。
握り方を工夫したり、重めのリールを合わせたりで、自分なりのバランス調整をする必要性がありますね。
これはDPSシート採用の弊害といえるでしょう。

Good:反響の表現力アップ
じゃあ、このグリップ変更の恩恵はなんなのかというと、個人的には反響感度の向上だと思っています。
グリップだけが要因ではないでしょうけど、反響感度はめちゃクリアです。
従来のEVAグリップを搭載していたオリムロッドと比べると、ぜんぜん違います。
ハイエンドロッドによくある乾いた高感度という感じの仕上がりで、カサ系のアタリや、ツッみたいな接触だったりがわかりやすいんです。
反響系アタリのきき分けは、かなりやりやすくなりましたね。

同じ2万円台ロッドなら、「鯵道5G」の反響感度もヤバイと思ったんですが、「21コルト」も遅れをとっていません。
久しぶりに2万円クラスのロッドを触る方は、「え?最近の2万円台ロッドってこんなにいいの?」と驚くと思います。

正直「ヌーボコルト 542」には、もうちょっと反響感度が良ければな〜…と感じていた部分がありました。
(もちろん、アジングに必要な反響感度は備わってるんですけど、欲を言えばもっとクリアさが欲しかった…。)
そんなわけなので、「21コルト」の反響感度は、「ヌーボコルト」をガッツリ上回っていると感じています。
下位グレードの後継機である「21コルト」がこの欲求を満たしてくるとは、ぶっちゃけ予想外です。
その他、「21コルト 622UL-HS」について思うところをインプレ

従来のコルトシリーズからの大きな変更点は先述のとおりです。
ここからは、その他の変化や実釣時に感じたことをまとめていきます。
グリップエンド小さくなった

まず地味な変化として、グリップエンドが小さくなりましたよね。
実際、アジングでしっかりしたリアグリップは要らないので、理になかなってると思います。
ちゃんと両手投げできるのか不安になるかもしれませんが、心配ご無用。ぜんぜん大丈夫です。
「21コルト」よりリアグリップが小さい「宵姫」でもキャストに問題はありませんし。
普通~に快適に両手キャストできますよ。
この極小グリップエンドは、今後のアジングロッドの主流になっていく予感がします。
ファイトの楽しさが増した

マイルド化の副産物として、ファイトの楽しさが増したってことも挙げられます。
ティップとベリーが柔らかいぶん、小型のアジの引きも堪能できて、やりとりが楽しくなりました。
「ヌーボコルト 542」はちょっとパワーありすぎと感じていたので、「21コルト」の柔らかさはありがたい。
良型アジや不意打ちのシーバスなんかはまだ掛けてないので、デカブツに対する粘りがどこまであるかは不明です。
まあ、バットにはしっかりパワーがありそうな感じですし、オリムさんのロッドだから大丈夫だろうと楽観しています。
(近々、離島に持ってってデカいアジを掛けてみようと画策中。)
「21コルト」のトータルバランスはお見事!ーインプレの結論と余談ー

いろいろと語ってきましたけど、「21コルト」の総合力はシンプルに見事だと思います。
柔らかいロッドのデメリットが出ない程度のマイルドさが絶妙なんです。
反響感度と荷重感度の高さは前述のとおり。それに加えて、操作感度も良好です。
定番の1gクラスはもちろん、0.5g前後のジグ単の操作感もしっかり感じられます。
軽いジグヘッドをゆるい潮に乗せて流し込む釣りも難なく成立しますね。
フッキングやアクションの遅れは感じないし、キャスト時のブレも許容範囲。
総合的な性能のバランスがすこぶる良いのですよ。
現代アジングロッドの難題
適度な張りを残しつつ荷重感度を高める軟度調整って、現代アジングロッド設計の難関ポイントだと思うんですよ。
ただ柔らかくするだけでは、使用時のストレスが多大なダルダルロッドができあがる。
だからといって、パッツン系ロッドできっちり荷重変化がわかる人って、そんなに多くないと思います。
(一部の中上級者だけじゃないかな?)
アジングの釣果アップに大きく関わる荷重変化をロッドに表現させるには、やっぱり柔らかくするのが手っ取り早いのでしょう。
もちろん、私は自分で竿を作っているわけじゃありません。
でも、張りと柔らかさの塩梅が重要だけど、その微調整が難しいんだろうな~…ってことは最近のアジングロッドを触ってるとよく感じますね。
余談:「21月下美人MXアジング 55XUL-S」というロッドについて

この”柔”と”張”のバランス調整を完全にミスってると感じたのが「21月下美人MXアジング 55XUL-S」というロッドです。
端的にいえば柔らかすぎ。バットまでしなるから、ダルさがやばいのですよ。
キャストの際はリリースのタイミングが取りにくいし、風が吹くと感度は爆死。フッキングも決まりづらい。
やや誇張して印象を語るなら

なにこのロッド?本当にテストしたん?絶対いい加減に作ったやろ。
とさえ感じました。
ダイワは大手メーカーだから他の製品開発やらで忙しいんでしょうけど、「21月下美人MXアジング 55XUL-S」のようなロッドが増えると、アジングユーザーは月下美人からが離れていくと思います。
(実際、私も今後は月下美人のアジングロッド購入に慎重になるでしょうし。)

「21コルト」はマイルドの取り入れ方が上手すぎ
まあ、「21月下美人MXアジング」に対するヘイトはこれぐらいにして…。
ここでお伝えしたいのは、超大手のダイワさんですら失敗した(と私が勝手に思っている)チューンをきっちり仕上げてくるオリムピックさんのすごさなのですよ。
以前のパッツン系コルトに比べると、多少のダルさがあるのは事実。
しかしながら、強めのバットに絶妙な張りのベリーを合わせることで、極力ダルさを感じないよう調整してあります。
ダルさの許容範囲は人によって異なるでしょうけど、私は「21コルト」の絶妙なチューニングは見事だと感じました。
「21コルト 622UL-HS」をおすすめする人、しない人

ちょっと自分でも引くぐらい「21コルト」を語ってしまったわけですが、おかげで”どんなロッドなのか?”はだいたい伝わったんじゃないでしょうか。
てことで、それを踏まえて、「21コルト 622UL-HS」を気に入りそうな人、そうでない人を考察してみます。
「21コルト 622」はこんな人にはおすすめしません。
まず、「21コルト622」が合わないのは、”動”のアジングを展開する人ですね。
もうちょっと具体的に言えば、1.5gクラスのジグ単を軸にしつつ、大きめのアクションでアピールしながらの釣りが好きって方でしょうか。
シチュエーション的には
- マズメの回遊待ち釣行
- そこそこ雑に探っても釣れる魚影が濃いエリアでの釣行
といったケースが該当します。
(上記のような状況でも、「21コルト 622」を使ってアジングを成立させることはぜんぜんできるんですが、もっと適したロッドがあるよねって話です。)
ULクラスの「21コルト 622UL-HS」だと、レスポンスの悪さが気になるかも…?
もうちょい硬いロッドを使う方がサーチがはかどるでしょう。
そんな方には、「21コルト」の別機種でいうなら”642L-HS”あたりがおすすめですね。
少し上の価格帯にはなりますが、「宵姫 華 S63UL-solid」も最高です。
(私も溺愛しています。)

「21コルト 622」はこんな人におすすめ!
逆に、「21コルト622」をおすすめしたいのは、”静”のアジングを展開する人です。
言い換えれば、0.3〜1.2gぐらいのジグ単で、なるべくスローに釣るのが好きって方でしょうか。
シチュエーションとしては
- アミパターンのナイトゲーム釣行
- アジの絶対数が少ない湾奥エリアでの釣行
などが該当します。
「21コルト」はこういったシチュエーションに対応する機種が多く、”572UL-HS”や”592XUL-S”なんかがその代表例です。
こいつらは、レングスが短いぶん細かいリグ操作がやりやすいってのが、”622UL-HS”と比べたときの利点となります。
一方、”572”や”592”と比べて”622”が優位なのは、汎用性です。
ちょっと長めなぶん飛距離も出しやすいですし、足場が高いポイントや強風下での釣りもやりやすくなります。
先代の「18コルト」には6ft超のULモデルがなかったんですが、「21コルト」には追加されています。
おそらく、ユーザーからの要望が多かったのでしょう。
実際、6ftちょいの超フィネスロッドって意外と少ないので、「21コルト622」は私も重宝しています。
オリムさんがかゆいところに手を伸ばしてくれた感じがしますね。
「21コルト 622UL-HS」は買って後悔なし。文句なしに気に入りました。

というわけで、「21コルト622」のインプレは以上です。
文面から伝わってきたと思いますが、わたくしはこのロッドをめちゃんこ気に入っております。
心地よい張りという部分はパッツン系ロッドに劣りますが、そのぶんスローな攻めに適した繊細さが優秀。
個体数薄めの群れを相手にすることが多い、私のような湾奥アジンガーがヨダレを垂らすロッドに仕上がっています。
さらには、ブランクスのチューニングを荷重感度に振ってるのに、反響感度までめちゃクリアになってるという謎現象…。
これで実売2.5万円はコスパ良きです。
もし、開発者の方とお会いすることがあれば、よろこんで靴をペロペロさせていただきます。
なにはともあれ、「21コルト」は間違いなく”買い”なロッドです。
「20コルトUX」が優秀すぎて品薄になった例も記憶に新しいことですし、気になっている方は早めにGETしておく方が良いと思います。
この記事で紹介したアイテム
その他の注目機種についてはコチラ↓。

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