アジングリールにハイギアは不要!その理由を徹底解説します。

アジングのリールには、ハイギアとノーマルギアどっちがいいの?

エギングやシーバスなんかではハイギアが定番ぽいけど、アジングでもそうなん?

↑のような疑問にお答えします。

本記事では、アジングに最適なギア比について考察してみました。

前提にしていくのは「アジングにハイギアは不要!多くの場面でノーマルギア(もしくはパワーギア)の方が快適」という個人的見解です。

本文ではちょっとマニアックな理由も含め、そのへんをガッツリ解説しています。アジングリールのギア比に悩み中の方はお役立てください。

目次

アジング用リールのギア比には主に3つの選択肢あり

アジング用リールのギア比には

  • ハイギア
  • ノーマルギア
  • パワーギア

という3つの選択肢があります。

それぞれの違いはラインの巻き取り効率。ハンドル1回転で回収できるラインの量が変わるってことになります。

アジングでよく使われる2000番のリールの場合、ハンドル1回転あたりのライン回収量は

  • ハイギア:81cm
  • ノーマルギア:67cm
  • パワーギア:63cm

ぐらいの違いがあります

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ハイギアリールの一般的なメリットは?

まあ、数字だけ見ても「はあ?それで?」って感じだと思いますので、ラインの回収効率が実釣にどのような影響を与えるか?をお話ししていきます。

糸フケ回収がスピーディーになる

キャストやアクションの後にできるラインの緩みを糸フケといいます。

糸フケが出ている状態では、明確なアタリが出づらいですし、ライントラブルも起きやすいです。

強風時なんかは特に、糸フケをどう処理するか?が大事になります。

そんな厄介な糸フケをささっと回収できるってのが、ハイギアリールの大きな強み。

キャスト時に風にとられたライン、アクション後に緩んだラインなんかを素早く巻き取り、テンションをかけた状態でアタリを待つことができます。

ファイト時に魚を効率よく寄せられる

釣りでは多くの場合

  1. ロッドを立てて魚を寄せる
  2. ロッドを倒しながら寄せた分のラインを巻き取る

という動作を繰り返しながら魚を寄せるわけですが、ハイギアだと②の動作が捗ります。

魚との距離を縮めるのが速くなり、ファイトがいくらか楽になるってことです。

でも、ハイギアリールはアジングには向きません。

といってもですね、アジングでは上記のようなメリットを活かしづらいんですよ。

むしろ、ハイギアリールの特性が裏目に出る場面もあります。

なので個人的には、アジングにハイギアは不要だと思っているわけです。その理由について、4つほどポイントを挙げながら解説します。

糸フケがたっぷり出る場面が少ない

アジングでは基本的に、糸フケがたくさん出るようなアクションはしません。

せいぜい手首をちょんちょんと動かしてリグポジションを確認する程度。

そもそも糸フケがたくさん出ないので、急いで回収する必要がないのです。

確かに、強風時なんかはキャスト後の糸フケがやばみですが、投げる方向や立ち位置を工夫すればノーマルギアでも十分に回収が追いつきます。

なのでまず、糸フケ回収の観点から、ハイギアは不要ってことです。

魚とのやりとりは基本的にドラグ

ファイトの面でもハイギアの良さを活かせません。

アジングでは緩めに設定したドラグで魚とやりとりするのが普通です。

ドラグが出っ放しの状態で魚を寄せてくるわけなので、ハイギアだろうがノーマルギアだろうがファイトの効率は変わりません。

大型のアジを狙う場合はドラグを締めてゴリ寄せすることもありますが、そんなケースは稀。

ファイトの観点から見ても、アジングにハイギアリールは不要です。

ハイギアリールは細かいテンション調整が苦手

ハイギアリールは”不要”というだけでなく、仇(あだ)となることもあります。

というのも、アジングではラインテンションの調整がかなり重要。

アジは吸い込み系のバイトをする魚なので、

  • ラインを張りすぎているとバイトを弾きやすい
  • 逆に、緩みすぎているとアタリが手元まで伝わってこない

という状態になります。

釣果を伸ばすためには「張らず緩めず」のテンションをキープすることが重要なのです。

アジングにおけるラインテンションの調整はロッドワークやリーリングで対応するのが基本。

そこでハイギアリールを使っていると、必要以上のテンションがかかる可能性が高くなるわけです。

アジのバイトが出やすい代表的なタイミングに

アクション後に軽くラインを張り、ジグヘッドの姿勢が安定し始めるとき

ってのがあります。

ハイギアリールだと、この大チャンスで必要以上のテンションがかかってしまうことが多いんです。

なので、アジを掛けるチャンスをロストしないためには、細かいテンション調整がしやすいノーマルギアを使う方が好ましいといえます。

リグの前進幅が大きくなりがち

糸フケ回収などの際に、必要以上にリグが前進してしまうというのも、ハイギアリールのデメリット。

流れを使ったアプローチ(ドリフト釣法)をするときには、特に重要となるポイントです。

ただ、ちょっとマニアックなポイントなので、読み飛ばしてもらっても構いません。

ドリフトでは基本的に、立ち位置に対して横向きの流れに乗せることが多いです。

潮上に向かって斜めにキャストし、なるべく堤防と平行にリグを流していきます。

そうすると、流れがアジのいるところにリグを届けてくれるって寸法です。

こういったシチュエーションでハイギアリールを使っていると、糸フケ回収時のリグの前進幅が大きくなり、流れに乗った横方向の移動幅(ドリフト幅)が少なくなりがち。

潮にリグが馴染みきれず、ドリフトの利点を活かせないというわけです。

もちろん、ハイギアでも巻き取り量を上手にコントロールすれば、リグの前進は抑えられます。

しかしながら、もともと巻き取り量が少ないノーマルギア(またはパワーギア)を使うほうが操作が簡単というお話。

流れを使って攻めたい場合に、わざわざハイギアを使う理由はありません。

逆に、アジングでハイギアリールが必要になるシチュエーションは?

前述のとおり、アジングでは基本的にノーマルギア(もしくはパワーギア)を使うほうが有利です。

ですが、ハイギアのほうが釣りやすいシチュエーションもある程度は存在します。

そのあたりについても軽く触れておきますね。

メタルジグを使ったデカアジ狙い

まずは、キャスト飛距離が伸び、沈下速度も速いメタルジグを使うケース。

キャスト時の糸フケも多くなりますし、ジグ単のときよりもアクションも強めに入れることになります。

つまりは、糸フケ量が増えるってことです。

〜3gクラスの超軽量ジグならノーマルギアでもいいでしょうけど、5g超のジグになってくると流石にハイギアのほうが快適になってきます。

ただ、こういった釣りはアジングというよりは、マイクロショアジギングの領域です。

まあ、アジをルアーで釣るという意味ではアジングなんですが、個人的にはほぼ別の釣りという感覚でいます。

遠投リグを使うときは?

キャロやフロートといった遠投リグを使う際もメタルジグのときと同じ原理があてはまり、ハイギアのほうが快適になる場合があります。

ただ、アジングで使う飛ばしウキ(キャロやフロート)には一定の浮力があり、操作時はジグ単とほぼ同じ感覚で操作できます。

キャスト後の糸フケ回収はハイギアのほうが快適ですが、その後の操作はノーマルギアのほうがやりやすいです。

私の場合、遠投リグにもノーマルギアを合わせますが、「キャロやフロートには絶対ハイギア!」って方も少なくないと思います。

まあ、遠投リグ使用時については、ノーマルギアもハイギアも一長一短ですね。

アジングにはハイギア?ノーマルギア?の結論をまとめると…

ちょっとマニアックな話も多かったので、要点をちゃっとまとめておきます。

まずお伝えしたいのは、アジングではほとんどのケースでノーマルギアの方が有利になるってことです。(あくまで個人的見解です。)

実際、私はアジングで一般的な

  • ジグ単
  • スプリット
  • キャロ
  • フロート

といったリグを使う釣りでは、ノーマルギアのリールしか使いません。

重たいメタルジグを放り投げる場合を除けば、とりあえずノーマルギアが間違いないですよってのが結論です。

アジングにおすすめのノーマルギアリール3選

てなわけで、私が普段使いしているおすすめリールをちょろっとまとめておきます。

おすすめリール①20ルビアス FC LT2000S

1番のお気に入りは「20ルビアス FC LT2000S」。リール自体も軽いですし、巻きも軽くて滑らかです。

アジングには持ってこいの仕様となっています。

他のダイワ製リールでは「21ルビアス エアリティー」や「18イグジスト」という選択肢もありますが、値段が高いわりに「20ルビアス」と重さが変わりません。

総合的なコスパでいえば、ダイワなら「20ルビアス」がベストな選択肢だと思います。

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おすすめリール②20ヴァンフォード C2000S

「20ルビアス」のライバル機がシマノさんの「20ヴァンフォード」。

同水準の軽さ(150g)ながらも、「20ルビアス」よりも数千円ほどお安くなっています。

軽さと値段をてんびんにかけるなら、現行リールで最もコスパが良い選択肢といえるでしょう。

シマノ製リールには、もっと軽い「19ヴァンキッシュ」も控えていますが、それでも「20ヴァンフォード」との差は5g程度。

4.5万円を出して「19ヴァンキッシュ」を買うぐらいなら、2万円ちょいで「20ヴァンフォード」を買うほうが気分が良いかな〜って思います。

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おすすめリール③18レガリス LT2000S

最後は「18レガリス」。アンダー1万円ながらも、自重は190gクラスというコスパぶっ壊れリールです。

非マグシールドだったり、供回り式ハンドルだったり、お値段なりの欠点はありますが、アジングではさほど気にならない項目。

なるべく安くて、なるべく優秀なアジングリールをお探しなら「18レガリス」がベストチョイスでしょう。

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アジングにハイギアは不要!ノーマルギアがおすすめです。

というわけで、アジングリールにハイギアはどうなのか問題についての考察は以上です。

個人的には、アジングにハイギアは不要!だと思います。

エギングやシーバスなんかでは、ハイギアのメリットががっちり活きますが、アジングではそうもいきません。

ノーマルギア(もしくはパワーギア)の方が圧倒的に使いやすいですね。

まあ、最後は好みってことにもなってきますが、本記事の内容もひとつの参考にしていただければ幸いです。

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